今回はトロンボーンの基礎練習とは何か、なぜ必要なのか、そして何を大切にしなければならないのかを考えたいと思います。
僕自身も勉強になるので、ご意見や、ご感想などは是非コメントにお願いします!
基礎練習ってなに?どうして必要なの?
基礎練習とは、楽器を演奏するために必要な基礎技術を磨く練習のことです。
では、どうして基礎練習が必要なのでしょうか。
まず、演奏が自由自在にできる身体作りのため基礎練習が必要だからです。例えば、トロンボーンは息を使って唇を振動させ、楽器を鳴らします。この息を吸って吐くということは、非常に簡単に思えるかもしれませんが、実は楽器をよく演奏するためには日常生活の息の仕方では到底足りません。そして、効率的な息の仕方を教わっても、すぐにできるわけではなく、毎日繰り返しトレーニングを積むことで身についていくものなのです。息以外にも、楽器を演奏するために必要な様々な身体の動きを少しずつ練習して、身体に覚え込ませていくために基礎練習が必要なのです。
次に、楽器を自分の身体の一部のように扱えるようになるために基礎練習が必要です。言葉を話すとき、多くの人は何も考えずに自分の声帯を振動させて発話することができます。しかし、楽器から音を出すとき、その楽器は自分の喉のように自由に動いてはくれません。トレーニングした身体が楽器を操作することで初めて音が鳴るのです。自分の身体では本来無かった楽器を、まるで自分の身体のように自由自在に操ることができたら、素敵だと思いませんか?そのために、楽器の操作に慣れていくための基礎練習が必要なのです。
- 基礎練習は、自分自身の身体を日々鍛えるためのトレーニングとして必要。
- 基礎練習は、楽器を自分の身体のように自由自在に扱えるようになるためのトレーニングとして必要。
トロンボーンの基礎練習で最も大事なのは「良い音」
では、トロンボーンの基礎練習で最も大事なことは何でしょうか。
答えは、「良い音」です。
これは、僕が先生から教わった事柄で最も大事にしていることのひとつです。そして、この先生の教えが本当に大事だなということを、日々感じています。
美味しい食事を作るためには、良い食材を、良い腕前で料理しなければなりません。それと同じように、良い音楽を作るためには、「良い音」で良い演奏をしなければならないのです。
では、「良い音」とは何でしょうか。実は、この「良い音」がどのような音であるかという問いは、考えれば考えるほど簡単に答えられない深い問いです。しかし、「良い音」を聴くと、パッと「良い音だなあ」と納得できるのが不思議なところです。
つまり、「良い音」が最も大事という教えは、「良い音」が何なのか探究し続け、自分の音を磨き続けなければならないという深い示唆を私たちに与えているのです。一方で、考えすぎることによって「良い音」を見失わないように、理詰めではない感性を磨き、感覚的に「良い音」を受け入れられるようになることが大切ではないでしょうか。
- 基礎練習で最も大事なことは「良い音」。
- 「良い音」は探究し続けなければならない。
- 「良い音」は磨き続けなければならない。
- 「良い音」を考えすぎて分からなくなるのではなく、感覚を磨いて素直に受け入れられるようにならなければならない。
もしトロンボーンの演奏でお悩みなどがあれば、レッスンも行っています。お一人お一人に合わせて指導できるようなレッスンを心がけていますので、ぜひお気軽にお問合せください。
次回は、トロンボーンの基礎練習について、より具体的に書きたいと思います。


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